ナムストーンPART2

天狗岳1

さらに30分くらいで鞍馬10分くらいで貴船だ。
ここで東に戻る。大原まで20分さらに15分で古知平だ。
急げば1時間半で1周できる。

「よしこれでいこう。夕暮れまでにはまだ十分時間がある」

ちょうど中央に天狗岳という標高600mの山がある。
この山の上空100mのところが目標にもってこいだ。
浮上時間は午後4時と決めた。さあ出発だ。

まず百井(ももい)にむかう。
分かれ道からオフロードのアップダウンがつづく。
かなりの悪路だ。

約20分で村の盆地の中央バス停についた。
キーツを降ろす。村人何人かがバス停前の雑貨店で
長髭のキーツをじろじろと見ている。

盆地の底なのでここは見晴らしが悪い。
キーツを再び拾い乗っけて
ももいわかれという峠に出た。

すばらしい眺めだ。天狗岳が正面に見える。

「ここにしよう。午後4時になったら天狗岳の
上空を目指してナムストーンを唱え続ける。
オーケー?」

オサムが車から一緒に降りてキーツに確認する。
キーツは手をかざして天狗岳を眺めながら
大きく深呼吸をした。

「OKオサム。いいながめだ。居眠りしないようにして
4時きっかりにナムストーンをはじめるよ。失敗したら
すぐ迎えに来てくれよ」
「OK,じゃあ4時に天空で会おう!」
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