ナムストーンPART2
京都に集合6
八月十日正午に全員が関空ロビーに集合した。
皆会うや否や石を確認した。
みんなにははっきりとほかの石も見えたのだ。
手放してもほかの人の手の中で光っている。
ナセルが放り投げようとしたらぱっと消えて
またもとのナセルのポケットに戻っていた。
石は一番居心地のいいところに存在するようだ。
場所がなければ姿を消すだけだ。
入浴中は大体姿を消している。
関空のロビーで五人はじめてそろった時、
一瞬みんなが宙に浮いたような気がした。
「ベリーウェルカム!ようこそ日本へ。わがナムストーン
の皆様。私がオサムオサナイです。今日は歴史的な出会い
の日です。自己紹介をどうぞ」
年長者のキーツカーンは医者としての貫禄と冷静さが
しっかりと身についていた。身長180cm、
頬髯を生やしてめがねをかけている。
「この間の水害の時にはほんとに心配をかけました」
と明るく礼を述べた。
実業家タイプのナセルはとても軽妙だ。
「オー、プレジデントジュニア、ナセル!」
と握手を求めると大笑いだった。
「しかしテロは恐ろしい」
と彼は顔をしかめた。
皆会うや否や石を確認した。
みんなにははっきりとほかの石も見えたのだ。
手放してもほかの人の手の中で光っている。
ナセルが放り投げようとしたらぱっと消えて
またもとのナセルのポケットに戻っていた。
石は一番居心地のいいところに存在するようだ。
場所がなければ姿を消すだけだ。
入浴中は大体姿を消している。
関空のロビーで五人はじめてそろった時、
一瞬みんなが宙に浮いたような気がした。
「ベリーウェルカム!ようこそ日本へ。わがナムストーン
の皆様。私がオサムオサナイです。今日は歴史的な出会い
の日です。自己紹介をどうぞ」
年長者のキーツカーンは医者としての貫禄と冷静さが
しっかりと身についていた。身長180cm、
頬髯を生やしてめがねをかけている。
「この間の水害の時にはほんとに心配をかけました」
と明るく礼を述べた。
実業家タイプのナセルはとても軽妙だ。
「オー、プレジデントジュニア、ナセル!」
と握手を求めると大笑いだった。
「しかしテロは恐ろしい」
と彼は顔をしかめた。