二重恋愛
第1章 16才
香水の匂いと男の話でザワザワしている教室。
ここは葉山花衣が通う女子高の放課後。
「この人かっこぃぃじゃ~ん。紹介して!」
中学の卒アルをめくりながらお菓子をほおばっている彼女の名は…上原ももこ。
茶色い巻き髪に少し派手な化粧の女の子。
「どれどれ。あ~ももこ好きそうな感じ」
ももこと一緒に卒アルを見ている彼女の名は…立石操。
大きな瞳にスタイル抜群の彼女は高校生には見えないくらい大人っぽい。
「何て名前?」
花衣はお菓子を食べながらももこに問いかける。
「片瀬菊男だって。知ってる?」
「んっ…」
菊男と聞き思わずお菓子が喉につまりそうになる花衣。
「知ってる。てゆうか幼なじみだし」
「まじで~。じゃあさ遊ぶセッティングしてよ」
「え~たぶん無理だと思うよ」
菊男は紹介とかコンパとか嫌いだしなぁ…
乗り気じゃない花衣にももこは両手を合わせて頼み込む。
「お願~い。聞いてみるだけ聞いてみて!」
花衣は渋々携帯を取り”菊男”と表示された画面を見つめる。
一瞬ためらい”通話”の文字を押した。
ここは葉山花衣が通う女子高の放課後。
「この人かっこぃぃじゃ~ん。紹介して!」
中学の卒アルをめくりながらお菓子をほおばっている彼女の名は…上原ももこ。
茶色い巻き髪に少し派手な化粧の女の子。
「どれどれ。あ~ももこ好きそうな感じ」
ももこと一緒に卒アルを見ている彼女の名は…立石操。
大きな瞳にスタイル抜群の彼女は高校生には見えないくらい大人っぽい。
「何て名前?」
花衣はお菓子を食べながらももこに問いかける。
「片瀬菊男だって。知ってる?」
「んっ…」
菊男と聞き思わずお菓子が喉につまりそうになる花衣。
「知ってる。てゆうか幼なじみだし」
「まじで~。じゃあさ遊ぶセッティングしてよ」
「え~たぶん無理だと思うよ」
菊男は紹介とかコンパとか嫌いだしなぁ…
乗り気じゃない花衣にももこは両手を合わせて頼み込む。
「お願~い。聞いてみるだけ聞いてみて!」
花衣は渋々携帯を取り”菊男”と表示された画面を見つめる。
一瞬ためらい”通話”の文字を押した。