働き者トーマと怠け者ジェイク
働き者と怠け者
ここはとある工事現場



王様の言いつけで働いているのは



働き者のトーマと、怠け者のジェイク



今日は王様から、がんばって働いたとして、ご褒美を貰える日です



夜も寝ないで、トーマは汗をいっぱいながしながら、全身泥だらけで働いています



それがトーマの日常でした


一方、居眠りばかりしていたジェイクは、汗を少しだけながし、泥を顔に少しだけつけ働いています



それがジェイクの日常でした



もうすぐ王様がくる時間のようです



トーマは王様に失礼がないようにと、丹念に汗を拭き、汚れをおとします



一方、ジェイクなにもせずにただ、ぼーっと王様をまっています



約束の時間になり王様がきました



『おまえたちは今までがんばって働いた 今日はおまえたちに褒美をやろう』



『ジェイクには山ほどの金貨とパンにワイン、チーズもやろう』



「ありがとうございます 王様」



『トーマにも…と、いいたいところだが、お前には何もやらん』



「なぜです王様 わたしはあなたの言いつけ通りにがんばって働きました 夜も寝ないで働きました」



『嘘をつくな、トーマ』



『ジェイクをみろ ジェイクは汗をかき、顔に泥まで付けている』



『だが、お前は汗一つかかず、体もまるで汚れていない、働きもせず怠けていた証拠だ』



働き者のトーマは、言い付けに背き怠けていた罪と、王様に嘘をついた罪で、牢屋に閉じこめられてしまいました



一方、怠け者のジェイクは、王様から貰った山ほどの金貨とパンにワイン、チーズで、何不自由なく幸せに暮らしました




月日がたち季節が繰り返されます




ふと散歩に出かけた王様が、とある工事現場の跡地で


ジェイクとサインが書いてあるキレイなスコップと、


トーマとサインが書いてあるボロボロのスコップを見つけたのは



怠け者ジェイクが外国へ行き、



働き者トーマが天国に行ったあとのことでした



おわり
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