素直な心
「さっ行くよ」
「ちょっ、待ってよ!私いらないからー!」
そんな私の声は無視された。
そして柊は私を強引に引っ張って店の中へと連れて行った。
「いらっしゃいませー……って慎也じゃない!」
お店に入ってすぐに挨拶してきた女性が柊によっていった。
彼女はコイツのことをよく知っているようだった。
「久しぶり美羽さん。高月さん紹介するよ、こちらは俺が昔からお世話になってる草川美羽(くさかわみわ)さんだよ」
私は「どうも」と頭を下げた。