素直な心





「キャッ!」

頬に冷たい何かが当たった。

「ハハッそんなに驚く?」

「別に驚いてなんか……」
「ほい…」

そう言って柊が差し出したのはスポドリだった。

「私に……?」

「お前以外に誰がいんだよ」

その時、私は少し勘違いしていたんだなと思った。
別に女の子で遊んでるわけじゃない。しっかりと心配してあげることはできるんだなって。

そう思うと不思議に笑みがこぼれた。





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