素直な心
「あんたら、女の顔に傷つけたらどうなるかわかってんの?」
「ち、違うの慎也……私達はただ……」
「ただ何?」
柊が発する言葉一つ一つに刺のような鋭いものを感じた。
女子達を見ると皆半泣き状態だった。
「柊。もういいから…!別に私なんにもされてないし!」
「……そうか…」
そう言って掴んでいた女子の手をゆっくりと離した。
「……どうして……?」
「なんだよ……」
「どうしてその女にそこまでこだわるのよ!?」