素直な心
「俺は絶対にお前を惚れさせてやるからな…」
顔に息がかかるくらい近くで言われた。
そして、柊はそれだけ言うとどこかへ行ってしまった。
心臓が破裂しそうなほどに強く鳴り響く。
今まで感じたことのない、感情と感覚。
全身が急に熱くなっていく。
ヘナヘナとその場に座り込んでしまった私は、再び立ち上がろうとするけれど、体に力が入らない。
私は、あいつがさっていった方向をただ呆然と見つめていた。
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