素直な心
「それからだよ…こんな奴もいるんだなって、お前に惹かれていったのは」
自然と顔が上がった。
それと同時に、彼の顔が近づいてきた。
少し季節外れの雪が降り始める。
光に照らされた雪は反射して私達を照らす。
しばらくして彼の顔がゆっくりと離れていった。
「好きになってくれてありがとうな。明子」
「私こそ、好きになってくれてありがとう。いろいろな初めてを教えてくれて、本当にありがとう…」
ハッピーバレンタイン。慎也。