★恋は曲者ッ★


放課後も

真由と話していると

真由の家は

うちの近所だということが分かった。


「ほんなら、一緒に帰ろっか~」

「うん。美月ちゃんやさしいなぁ。お姉さんみたい」


アタシは真由を妹にしたいっての!!


アタシらは二人とも

一人っ子ってことも分かった。


「あ、でもちょっとアタシ用事あるから、校門で待っててくれへん?」


用事とはもちろん

忘れてはいけない偵察である。

美月たるもの

校内の男は

全てチェックしておかなければ…


「わかった。ほしたら、またあとで~」


真由は胸元で小さく手を振る。

アタシも真由に手を振りながら

走って教室を後にした。





< 12 / 61 >

この作品をシェア

pagetop