★恋は曲者ッ★
放課後も
真由と話していると
真由の家は
うちの近所だということが分かった。
「ほんなら、一緒に帰ろっか~」
「うん。美月ちゃんやさしいなぁ。お姉さんみたい」
アタシは真由を妹にしたいっての!!
アタシらは二人とも
一人っ子ってことも分かった。
「あ、でもちょっとアタシ用事あるから、校門で待っててくれへん?」
用事とはもちろん
忘れてはいけない偵察である。
美月たるもの
校内の男は
全てチェックしておかなければ…
「わかった。ほしたら、またあとで~」
真由は胸元で小さく手を振る。
アタシも真由に手を振りながら
走って教室を後にした。