★恋は曲者ッ★
緊張とかナイナイ!!
今までそんなの
したことないっ!!
「奏多(カナタ)~、今日カラオケ行くやんな?」
奏多?
名前までかっこいいし!
「ワルイ、俺今日用事あるんだわ」
アタシの目の前を通り様に
奏多君の声が聞けた。
思った通りの素敵な声!
…かァっくぃ~!!
アタシはその後ろ姿に
見とれてしまった。
奏多君が門を曲がると同時に
アタシの足の魔法が
とけたみたいや。
ふいに歩けるようになったが
まだ足元はフラフラする。
アタシはそのまま
ストーカーのような行動に出た。
いやストーカーとちゃう!
これは尾行や!
自分にそう言い聞かせ
不審な行動を続けた。
前を歩く奏多君は1人。
話しかけようと思えば
できたのだが
今のアタシには
無理だった。
だって…
また心臓が…