★恋は曲者ッ★
「あの~」
耳に残る奏多君の声。
うっわ~
めっちゃ不審そうな
顔してはるやん…
「アタシ、佐原美月っていうねん。奏多君と同じ学校のSクラス…」
うぉ!?
なんでこいつ俺の名前知ってるんや!?
しかもSクラスって…
天才クラスやんな~
一部変人なんか?
…
い、今はとりあえず
目的聞いとくか…
「佐原さんはなんでストーカーなんかになってしもたん?」
アタシはギョッとした。
「ス、ストーカー!?ちゃうちゃう!!アタシはただ…」
ただ
ただ…
ただの…ストーカー!?
「ほんまごめんなさいッ!!」
こいつ認めやがった~!!
ど…どうしよ
一応ポリに届けた方が
いいんか!?
いや、アカンアカン!
「ハァ…。とりあえず今日は見逃したるから、はよ家帰れよ」
俺がそう言って
後ろに向きなおったとき