★恋は曲者ッ★
「ウェック…な…んで着替え?」
「アンタな~!人の制服鼻水でビシャビシャにしよってから、なんではないやろッ!」
見ると奏多君の制服の裾は
水分をたっぷり染み込ませて
重たくなっていた。
アタシの!?
…はなみず
無意識に
拭いてしもとったらしい。
「ヒック…申し訳ない…」
「っんまにぃ~。ほな、さっさとついてきて。そこ持ったままでええから」
奏多君はアタシがまだ
ぎゅっと握りしめている
裾を指さして言った。