★恋は曲者ッ★
「今日会ったばっかやん?…それに俺今付き合うとかあんまし…考えたくないっていうか…」
奏多君は困った
という風な顔をして
手に持ったコップをくるくる回している。
「アタシ…奏多君の気に入るようになるから…。お願いっ!!お嫁さんにして!!」
「は!?嫁さん!?さっきの話と若干違うけど…」
アタシはいつの間にか頭を下げていた。
中学まではプライドが超高かったアタシとは思えない行動。
なのに…
「ちょ、頭下げられてもさぁ、どうこうできる訳じゃないで?」
「なんでっ!?」
「なんでって…。俺はアンタのこと好きじゃないから」
アタシは顔をあげた。
「うそぉ!?」
…うそぉやと!?
ほんまなんなんやこの女!?
あ~、もうはよ帰そ。
「さ、帰った帰った。家まで送ったるからもう勘弁してや」
「…ぃゃゃ」
「え?」
「彼女にしてくれるまで帰らへんッ!!」
アタシは思い切り宣言してやった。