★恋は曲者ッ★
それから数日が過ぎ
新入生テストが始まった。
奏多君のこと考えてたら
なんか授業頭に入らへんかったなぁ…
アタシはぼーっと肘をついてただ黒板を見つめていた。
自分の力は出しきったつもりやけど
いい結果は期待できなさそう。
テスト最終日も終わり
生徒はみんな
ほっとした雰囲気になっていた。
帰り道真由と一緒に歩いていたら
奏多君たちのグループと
すれ違った。
でも、お互い知らないふりをして
そのまま歩き続けた。
すれ違う瞬間
アタシの胸がズキンと傷んだ。