★恋は曲者ッ★



「実は君に指導を頼みたいんだ」


「はぁ…」



指導ってなんや?




「君は希にみる秀才だ。今回は勉強頑張ったのか?」




「はぁ、それなりに…」




「そこで、君に成績下位の生徒に勉強を教えてやってほしいんだ。君は将来先生になりたいとも聞いているし」




いや、それは…

進路とかまだ決めてへんし

テキトーに書いただけなんやけど。




「どうかね?」




ここで校長が初めて口を開いた。





どうかねって…




「今回は特に悪かった3人だけだ」



「あ、3人?ほんなら別にいいですよ。っていうか、その3人成績悪いのにやる気あるんですか?アタシやる気ない人に教えたくないんですけど…」




「そこは大丈夫だ。君は毎日残れるかな?」




「毎日!?…ん~、まぁ大丈夫ですけど」



幸い部活を何もやっていなかったアタシ。

中学の時はバスケ部で

キャプテンナンバーつけとったけど

足の故障で今はもうやってない。


「あの…メンバーは?」



「今回は男2人女1人だ」



ふ~ん、誰やろ。

成績下位…




って、じゃあ奏多君も!?




< 50 / 61 >

この作品をシェア

pagetop