★恋は曲者ッ★
「実は君に指導を頼みたいんだ」
「はぁ…」
指導ってなんや?
「君は希にみる秀才だ。今回は勉強頑張ったのか?」
「はぁ、それなりに…」
「そこで、君に成績下位の生徒に勉強を教えてやってほしいんだ。君は将来先生になりたいとも聞いているし」
いや、それは…
進路とかまだ決めてへんし
テキトーに書いただけなんやけど。
「どうかね?」
ここで校長が初めて口を開いた。
どうかねって…
「今回は特に悪かった3人だけだ」
「あ、3人?ほんなら別にいいですよ。っていうか、その3人成績悪いのにやる気あるんですか?アタシやる気ない人に教えたくないんですけど…」
「そこは大丈夫だ。君は毎日残れるかな?」
「毎日!?…ん~、まぁ大丈夫ですけど」
幸い部活を何もやっていなかったアタシ。
中学の時はバスケ部で
キャプテンナンバーつけとったけど
足の故障で今はもうやってない。
「あの…メンバーは?」
「今回は男2人女1人だ」
ふ~ん、誰やろ。
成績下位…
って、じゃあ奏多君も!?