★恋は曲者ッ★
すると、さっきまでの顔つきとはうって変わって
「こんにちは~☆ウチは田辺美緒。バカやけどよろしくなぁ~」
にぱっと笑ったその顔は
どこか
小動物に似た雰囲気がした。
身長はアタシよりはるかに低く
多分小柄な真由よりも小さい。
差し出された手の爪は
ギラギラ光っている。
「あ、よろしく…」
アタシは彼女の勢いのある声に
圧倒された。
「美…月?」
ん?
どこか聞き覚えのある声が
アタシを呼んだ。
「孝太郎!?」
美緒の後ろで座っていたのは
中学時代の元カレ
孝太郎だった。