冬桜 −二度咲くモノ-
「でも、そろそろ命を使い切ろうとしてるなぁって感じている中、蘭さんに出会ったんです。

蘭さんは違うって言うかもしれませんが、蘭さんの中に深い深い悲しみを感じるんです。
孤独を感じて仕方ないんです。

一人の人間として何か出来ないかって、出会った時から頭を離れないんです。


ごめんなさい。
おこがましいのはわかってます。」


自分にも聞こえるくらい『ブチッ』と切れる音がした。


何か出来ないかって?

出来るわけないだろう?


何かしてくれんだったら、鈴菜を元に戻してよ。
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