冬桜 −二度咲くモノ-
「先生、この病院に俳優の聖くんが入院していると思うんですが、彼に妹の心臓を移植してもらえませんか?」

と伝えた。


先生は

「適正を確認します。」

と走っていった。



姿が見えなくなると、私は顔を両手で覆い、崩れ落ちた。


私は今から鈴菜を殺そうとしているんだ。

今なら取り返しがつく。

決めたはずなのに、迷いつづけている私。




そんな時、ふと鈴菜の手紙を思い出した。
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