冬桜 −二度咲くモノ-
さよなら
普通の病院なら手術の日程など、急に組むことはできないだろう。


でも、ここはVIP専用の病院。


どうとでもなるみたいだ。


ヨロヨロと壁に倒れるようにもたれ、そのままへたり込んでしまった。




今まで鈴菜がいた病室に、もう鈴菜はいない。


ハッとした。


最後に、最後に鈴菜に伝えなきゃ。
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