冬桜 −二度咲くモノ-
看護師さんが、少し席を外してくれた。



鈴菜へ最後の言葉を伝える。


「鈴菜、今までゴメンね。お姉ちゃんの選択、合ってるのかな。
でも、絶対鈴菜の最後のお願い、叶えるから。
お姉ちゃん、絶対に幸せだって思える人生にするから。鈴菜が、喜んでくれるような、そんな夢とか色んなもの見つけてみせるから・・・・・。
すず、なぁぁぁ・・・・・」


鈴菜に、伝えたいこともっとあるはずなのに、それ以上言葉が見つからない。



言葉にならない気持ちを伝えるように、抱きしめていた。
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