冬桜 −二度咲くモノ-


そして、鈴菜は霊安室に運ばれた。


まるで生きているかのような鈴菜の顔。




ううん、マスクも機械も外したその表情は、数時間前よりも穏やかであるのがはっきりとわかる。


鈴菜は、こうなってまで私を支えてくれてるんだね。


これでよかったんだよ、沙羅ちゃんって言ってくれてる。


だから、苦しまないでって。
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