冬桜 −二度咲くモノ-
少しずつ呼吸が落ち着いてきたようで、

「迷惑かけてごめんなさい。」

と苦しそうなのに笑顔で言ってきた。


お店から取ってきた水を渡し、ちょっと含んで潤わせている時も、私は何をしたらいいかわからないから、ただ側にいるしか出来なかった。


というよりも、人を心配して介抱するという感覚がなかったんだけどね。
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