隣の席のミルクチョコ【企画】
放課後、みんなが帰ってしまって教室は静まり返ってしまった。
今日は隣に滝くんのカバンもない。
…来ないよね。
もう、帰ったよね…?
だから、泣いても…いいよね?
あたし、人を好きになっちゃいけないのかなあ?
だってそうでしょ?
先輩にも振られて、滝くんにも嫌われちゃった…。
告白する前に嫌われちゃうなんて、あたしバカすぎる…。
今までしつこく話しかけてきたことを、これほど後悔したことない。
「ぁ〜…っ、やば…、だいぶ……つらい、かも…」
自分が情けなさすぎて、笑えてきちゃう。
それと同時に、あたしはこんなに滝くんが好きだったんだと思い知らされる。
この気持ち、どうしたらいいんだろう…。
相手に伝えることも出来ずに、自分の胸に閉まっておくなんて…
苦しいよ。