隣の席のミルクチョコ【企画】
変な組み合わせっていうのは、もちろん滝くんとチョコ。
滝くんがチョコを食べるなんて考えたらありえることなのに、
性格や行動を見てると、それがあまりにも不釣合いで。
「…チョコ、すきなの?」
滝くんの冷たい手から取ったチョコ。
「まあ…。勉強に糖分は必須だし」
「何でも勉強、なんだね…」
「学生の本分は勉強」
ポケットから滝くんは、あたしにくれたものと同じチョコを出して
パクッと口の中に放り込んだ。
つられてあたしもチョコを食べる。
「…おいしぃ」
あたしも食べたこのあったチョコだったけど、
この日はなぜか、いつもより甘く感じた。