隣の席のミルクチョコ【企画】




冗談で言っても、滝くんには通じないだろうし…。



なんせ、勉強バカのクソ真面目ですから?



「とにかく?」


「〜っ、なんでもない!バカ!」



机の中から一時間目の用意を出して、思いっきり机に置いた。



視界の横で滝くんはため息をつきながら、シャーペンを器用にクルッと回した。



……なによもう。



かっこいいことしないでよ。



調子狂うわ…。



わざと滝くんとは反対方向を向いて、机に突っ伏した。



『滝くんと1番仲がいいよ』



ふと思い出した言葉で、一気にニヤけた。



そんなこと言われたらさ……

自分でもそうかもって思っちゃうじゃん…。


< 30 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop