隣の席のミルクチョコ【企画】
冗談で言っても、滝くんには通じないだろうし…。
なんせ、勉強バカのクソ真面目ですから?
「とにかく?」
「〜っ、なんでもない!バカ!」
机の中から一時間目の用意を出して、思いっきり机に置いた。
視界の横で滝くんはため息をつきながら、シャーペンを器用にクルッと回した。
……なによもう。
かっこいいことしないでよ。
調子狂うわ…。
わざと滝くんとは反対方向を向いて、机に突っ伏した。
『滝くんと1番仲がいいよ』
ふと思い出した言葉で、一気にニヤけた。
そんなこと言われたらさ……
自分でもそうかもって思っちゃうじゃん…。