隣の席のミルクチョコ【企画】
先生に質問をして、教室に帰ってきたある日。
教室の中から、鼻をすする音が聞こえてきた。
……めんどくせぇ。
無視して帰りたかったけど、なんせ泣いているのは隣の席の高瀬。
放っておいてもよかったけど、このまま放置しておいたら
永遠にここで泣いていそうな気がして。
でも泣いてる女子を泣き止ませる術なんて、俺が知るわけなくて。
とりあえず、ポケットから出したチョコを渡した。
そこからが問題だった。
それを期に、なんだか俺はこいつに懐かれてしまったようで。
「暴言反対ーーっ」
…で、今に至る。
やっぱあそこで放置すべきだったか。