隣の席のミルクチョコ【企画】
それから手で口を覆われて、あたしはしゃべることすら出来なくなった。
「…黙れ。ゴチャゴチャうっせぇんだよ」
壁に肘をついて、超至近距離にいる滝くんに心臓が張り裂けそう。
ど、どうしよう?!
なにこの状況?!
へっ?! もう、何が何だかわかんない!!!!
「バカみたいにギャーギャー騒ぎやがって」
「……っ」
「俺に解けない問題?あるわけねぇだろーが」
どうしよう。
滝くん、怒ってる……。
今までと違って、本気で怒ってるような滝くんに体が震える。
「でも…俺にも解けない問題が今できた」
「…?」