歪み
「真柚、着いたけど。
ボーっとしてないで荷物降ろすの手伝って」
「うん」
はぁやっぱり心が重い。
どんな顔して拓に会えば良いの。
こんな時、幼馴染みって困る。
「何、真柚もしかして拓君と何かあったわけ?」
…嘘でしょ。何でバレるの。
「別に。
荷物降ろすの面倒なだけ。
こんな時お父さんが居ればって、思っただけ」
「あんな仕事一筋の人がわざわざ
バーベキューなんかで帰ってくるわけないでしょ」
「それもそうだね」
あーもう。
無理矢理にでも理由作って来なければよかった。