歪み

｢は？何だよ急に。
どうしたんだよ｣

｢…行けないんだったら
断れば良かったでしょ｣


ガタン。
扉の閉まる音が虚しく響いた。

｢…何なんだよ｣

俺が何したってんだよ。
畜生。肝心な事も聞けなかったし。
ってかあれ絶対俺の事好きじゃないだろ。

和樹に騙されたか聞き間違いか…。
どっちにしろ、喜んでた俺が馬鹿だ。
本気なんて…


所詮空っぽの俺には無理だな。