歪み
決着…て。
もう無理だよそんなの。
こんなに、こんなに
歪んでしまったのに。
元になんてもう戻れない。
これ以上どうしろっていうの。
それに、どうして和樹君が?
関係ないはずなのに。
「真柚」
優しく呼ぶ声。
昔から変わってなくて、
あたしを安心させてくれる声。
「俺、未練がましいのは
わかってるけどやっぱり真柚が好きだ。
これからも守りたいんだ、真柚のこと」
…苦しいよ。
あたしは、どうすればいいの。