歪み
｢一応言っとくが、
判断するのはあくまでお前だ。
加藤は小6の春休みに俺の近所に越してきた。
別に親同士が仲が良いとかじゃないから
よくは知らんが
夜公園に加藤が一人でいるのを見たり、
加藤の母親が父親とは違うのと
出掛けているのを見たことがある。
だから、噂もあながち本当のことも
あるかもしれないってこと。
それと少し本気で好きなら
橘にちゃんと気持ちを言った方がいいよ｣
いつも無表情な高見が少し真剣だった。
俺は混乱して
半分くらいしか理解出来なかった。
