歪み

それから朝は今までとかわらず、
真柚と2人で学校に行き
帰りは高見と帰った。

その事を高見に話したら、

「俺思うに橘さ、
加藤とお前と3人で帰るのが嫌なんじゃないの」

「え?何だよそれ」

「ったく鈍いよなお前も」

と意味不明な返しをされた。
高見は付き合い長くても未だによくわからない。

「高見ってさ、好きな奴とかいんの?」

「言ってなかったっけ?
橘だけど」

「え!!まじか!?」

嘘だろ。

「そんなに驚くなよ。
別に珍しい事じゃないだろ、
橘ってモテるし」

軽く笑う。
こいつが笑うと何故か怖い。

「それに心配しなくても
告白する気も振り向かせる気もないから。
ただ、腹立つからちんたらしてないで
さっさと告れ」

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