歪み
「学校なら行くから。
今は…話せない、話したくない」
ずきん。怖いよ。
「お願い…っ話を…聞いて」
「真柚さぁ好きなんでしょ?拓のこと」
話さなきゃ。ちゃんと。
涙が零れる。
何で泣くのよ、意気地なし。
「ごめん…。
好き…好きなの」
「それだけ聞いたらいいよ。
ごめん、真柚。
うち…
真柚の横で笑える自信が無い。
もう…一緒にいられない」
ガタン。
目の前が暗い。
何が…起きたの?
一緒にいられないって何?
「紅梨っ嫌っそんなの…嫌…」