最高の贈り物〜クリスマスの奇跡
麻衣の隣で生きたいからって。
もし少しでも生きることの出来る手段があるならって手段を選んだ。
だから1度お別れだってとも言われた。
あたしは一緒に行くって言ったのに、かっこ悪いところ麻衣に見せたくないって微笑んで言われるから。
それに反対することなんて出来なかった。
泣いた、いっぱい泣いた。
周りの目なんて全く気にしないで、声をあげて思いっきり泣いた。
フられたって訳じゃないけどすごく悲しくなったから。
いや、あの時のあたしにはあれがフられたんだと思ってた。
でも。
裕也が海外の病院に着いてから手紙が来たの。
その手紙は一言だけ書かれてた。
『クリスマス、あの時計台で待ってて』
それだけが書かれてた。