最高の贈り物〜クリスマスの奇跡




でも、でもね…




「…会いたいよ……裕也……」




あたしの目から自然と流れ出てきた涙。




それは止まることを知らなくて…




あたしの涙が頬を流れると同時に降り出した雪。




「…あ、雪だー!」




「…ホワイトクリスマスになるかなー?」




なんていう声がどこからか聞こえてくる。




降ってきた雪があたしの涙に落ちる。




涙とともに流れ落ちる雪。




とても冷たくて、あたしをとても悲しい気持ちにさせる。




もしかして星になった裕也も泣いてくれてるの?




あたしが悲しそうにしてるから一緒に泣いてくれてるのかな。




なんて考えながら、あたしは夜空を見上げてただ静かに涙を流した。




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