最高の贈り物〜クリスマスの奇跡




裕也はもうこの世にはいないんだって思うことにしてるの。




あの大きな空になって、
あの綺麗な星になって、
あたしを見守ってくれてるんだって前向きに思うことにしたの。




だってほら、あたしが泣くと雪が降り出すでしょ?




その時は裕也が一緒になって泣いてくれてるって思ってる。




あたしの気分がいいと空は雲一つない快晴で、裕也も笑っていてくれてるんだって思ってる。




だからね、裕也?




裕也が空になっても、
星になっても、
あたし、ずっと一緒にいるから。




裕也もそこからずっと見守っててよね、あたしのこと。




あたしが家庭を持って、子供ができて、おばあちゃんになっても。




ずっと、ずっとだから、ね?




あたしから離れたら怒るからね?




あたしが怒ると怖いの裕也が1番知ってるでしょ?




あたしもずーっと裕也のこと見てるから。




裕也もあたしのことずーっと見ててよね。




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