キケンなアイツとの生活
冬弥さんはケラケラ笑うと、ドアを開け、昨日と同じようにエレベーターに乗り、地下に停めてる車に乗ると、自宅へと向かった。


家に帰ると、パパはもう出勤していていなかった。


「愛梨ちゃん！？」


だけど、玄関の音に気付いたのか、千夏さんがわたしたちを出迎えてくれた。


「千夏さん…ごめんなさ、」
「もうっ、心配したんだから！」


ごめんなさい、を言い終える前に千夏さんにギュッと抱きしめられ、言い方や声でたくさん心配をかけたんだ…と、反省した。


「母さん、朝ごはんある？」
「食べてこなかったの…？」
「ほら、愛梨」


そこに割って入ってきた冬弥さんに、腕をツンツンされた。たぶん、わたしに言えってことだよね。


「千夏さんの……ごはん、食べたい…」
「…！ま、待って！今すぐ用意するから！」


わたしの顔を見て、パァッと明るくなった千夏さんは急いでキッチンに立つのが見えた。それを冬弥さんと二人で、クスッと笑い合った。


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