キケンなアイツとの生活
そっか、二人一緒に帰って来たんじゃなくて、そこで会ったんだね。


ちょっと、ほっこりした気持ちになった時、パパと目が合った。パパは、少し微笑むとわたしから目を逸らそうとした。


「パパっ、ごめんなさい…」
「愛梨」


このままではイヤだと、パパに抱きつき、精一杯の気持ちで謝ると、パパはわたしの名前を呼んだ。


「昨日はごめんなさい…」
「あー、さっきチラッと冬弥くんから聞いたんだけど」
「えっ？」


冬弥さんから、聞いた？冬弥さん、なに喋ったの？！まさか、蒼甫のこと言ったの？！と、一瞬パニックになるも、パパからはチガウ言葉が出てきた。


「あれだろ？学校でイヤなことがあったんだよな？」
「……うん」


全然知らない理由に、またもやパニックになるも、冬弥さんがウソをついてくれたんだと、理解し、合わせることができた。


「大丈夫なのか？」
「…うん、大丈夫だよ」
「そうか、なら良かった」


そう言ってパパは、わたしの髪を撫でてくれた。


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