キケンなアイツとの生活
「冬弥くん、そこまで愛梨を甘やかさなくていいよ?今まで一人で行ってたんだしさ」


パパ、ナイス!!さすがわたしの大好きなパパ!もっと言ってやって!!


と、心の中でガッツポーズを決める。


「んー、でも最近ココ変質者出るらしいよ?」
「愛梨、送ってもらいなさい」
「は?」


パパ、サイテー。そうやって人の意見に左右されるなんて!そんな変質者が出るなんて、ウソに決まってんじゃん。


そうは思っても完全に信じちゃってるパパを説得するなんて、できっこなかった。


仕方なく諦めたわたしは、結局冬弥さんに学校まで送ってもらうことになった。


「なにかあったら、電話してね」


信号待ちで渡された名刺。


「そんなの必要ない」と、出された名刺を突き返した。


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