キケンなアイツとの生活
え。帰りも…?ヤダ、そんなのヤダって!!慌てて携帯を操作する。


《いい、いらない!友達と固まって帰るから来ないで!!》


朝だって注目されたのに、また帰りも注目なんかされたくないっ!


なのに、また返ってきた返事は……。


《愛梨に拒否権なんか、ないから》


なっ……。拒否できないって…。どうしよう、これ。


「愛梨?固まってるけど、大丈夫?」
「あ、優ちゃん…。どうしよう、これ」


10分の休憩の合間に、わたしの席へとやってきた優ちゃん。どうしていいのか分からず、そのまま携帯を見せると優ちゃんは、ふふふっと笑った。こ、怖い…。


「拒否権ない、とかヤバすぎ……」
「優ちゃん…?」
「あー、もうっ!そんなこと言われたいっ!!」
「………」


だろうね、だろうね。優ちゃんだもんね。結局そっち方面に持っていくよね。


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