キケンなアイツとの生活
変態優ちゃんは昼休みもずっと『愛梨に拒否権なんか、ないから』って、低めの声で真似してずっと言ってた…。


そして自分で言ってはゲラゲラ笑って…。放課後どうなるんだろ、これ…。


わたしは不安でしかなかった。


そんな放課後も、あっという間にきてしまい、足取りは確実に重たかった。


「ほら、愛梨。行くよー。拒否権ないんだから」
「なっ……」


優ちゃん、それ言う?!


そして、そのまま引きずられるようにして外へ出ると、また人だかりができていた。


「あー、今日も大人気だねー」
「そうだね…」


やっぱり今日も笑顔振りまいてるよ…。冬弥さんって、ただ高校生を見たいだけなんじゃ…。


「あ。愛梨!」


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