キケンなアイツとの生活
わたしのため、って全然イミわかんないっ!


「まぁ、いいや。とりあえず、帰るよ」
「勝手に一人で帰ったら、どうですか」


このオンナ好きめっ!


「だーめっ。愛梨になにかあったら困る」


冬弥さんを横切り歩き出すも、かんたんに捕まり例の車に押し込められた。


「冬弥さんが変質者じゃん」
「なぁに?愛梨ちゃん?なにか聞こえた気がしたんだけどー?」
「べつに。気のせいじゃないですか?」


発信してすぐに、わたしがつぶやいた言葉に、冬弥さんが反応して、その後はお互いなにも話すことなく自宅へと着いた。


「じゃあ、オレこのまま仕事戻るから」
「え…?」


思いがけない言葉に眉をキュ、と寄せた。なに、わざわざ迎えに来るために、仕事を抜け出してきたって言うの…?


「あ。オレの見方ちょっと変わったでしょ?」
「べ、べつに…」


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