不良の媚薬
「まぁいいから早く説得に行ってくれ」
、、、先生ひどい(泣)
──ガラガラピシャン

職員室をあとにした私は
歩いて階段をのぼって屋上を目指す
コツコツ‥‥
一段、また一段と登るにつれて
それと一緒に奏でてくれる私の音
意外と好きかもしれない
最後の一段を登り目の前には屋上へとつながる扉がひとつ
ゆっくりと手を伸ばし、眩しい光に手をそっと顔にかざしながら
────キィィイ
扉を開いた
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