不良の媚薬
目の前に広がった景色は
パズルのように組み合わせた真っ青な空と逆光であまり見えないけど、すらっと立ち尽くす人影がある
何故かわからないけど、近づきたい、もっと見たいと思った
自然と前に出る足は
コツコツと音を鳴らしその人影に近づいた
「あの、、、」
驚いたように振り向いた彼は男
薄く綺麗な唇に綺麗な黒色の瞳の二重
鼻は筋が通っていてとても美少年と言えるほどだった、
「あんた誰」
そう言って私の胸元から学生証を取り出し名前を確認する
「白石美香、、、へぇ、可愛いな」
その人はそういったあと私に自分の学生証を見せた
「北条、龍夜??」
「そっ、よく読めました、クズ高だし読めねぇともおってた」
なんだろ、この人の事もっと知りたいと思ってしまう
「そ、そんなに頭悪くないです」
ふぅーんっと興味なさそうに呟く北条くんは突然
「お前って俺と同じクラスなんだな」
「え??」
ということは、これが噂の
「不良くん!?!?」
「あ''?誰が不良だって?」
こ、こわい!!眉間に深いシワが、、
「ひいっ、、、!!(泣)」
「ぁ、わりぃ、、」
あ、あやまった?、、そんなに悪い人じゃないのかな
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