戦術自衛隊夜間訓練
「くっくっくっ…」

部屋の隅で、コップ片手に小川が笑っている。

「あの…小川分隊長、これは…」

状況が分からず歩み寄ってくる三浦と谷口に。

「すまん、谷口に三浦」

小川は言った。

「豊田と麗華は、俺が思っている以上に強かだったようだ…もう小暮三等陸曹ではあの二人は御し切れんな」

「は????」

首を傾げる谷口と三浦。

「何…」

小川はコップの酒を飲み干した。

「豊田と麗華は、逞しく育ったという事だ」

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