戦術自衛隊夜間訓練
「という訳で2030時、三浦の部屋に集合な。遅刻不参加は腕立て伏せ千回だから」

小暮の横暴な強権発動。

戦術自衛隊において、飲み会はほぼ強制なのだ。

「じゃあお酒とおつまみ買ってこないと」

豊田がポンと手を叩く。

「ヤバイ、俺残弾がない…」

呟く三浦。

ここで言う『残弾』とは、いわゆるお金の事。

何でもいいから『使い上げてしまった時に』使用する言葉。

手持ちのお金を使い切ってしまった時、おつまみのピーナッツが尽きた時など。

戦場での残弾とは違い、悲壮感はない。

「そういえば小暮三等陸曹も残弾がないんじゃ?」

谷口の言葉に。

「そこで、だ」

小暮の目がギラリと輝いた。

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