まだ言えなくて。
仲良し
「りっくーん、行くよー?」
いつもの朝。
時刻は......7時… 23分。
今日もわたしは、
幼馴染のりっくんの家の前にいる。
毎朝迎えに行って学校に行く、
それがわたしの役目。
「ま、待ってすずちゃん!」
「もう、わたしが来る時間分かってるんだから
もうちょっと早く準備しなよぉ?」
りっくんはわたしが迎えに来ないと
平気で8時まで寝ている。
「だってぇ...」と言いながら
へなっと笑っていた。