まだ言えなくて。


 +

『ーっくん!――…きて…
 おき…てぇ…、

 りっくん起きてってば___!」


できる限り小声で言ってたのに、
段々を声が大きくなっていってしまう。

つんつん__と、

りっくんの背中を
つっつく。

このこはまだ寝足りないのかもう!


「ん…? ここは何処だ?」

「ここって学校だよ、ポケっとしないで
授業始まっちゃうよ~;」

りっくんは寝ぼけていたが「え‥」と
言って時計を見てその現実さを知った。


「うわぁぁ!?―――…ごめん......」

かなり動揺したらしく声が裏返っていた。

あまりのパニクる姿に、
クラスの皆は
大声で笑っていた。


りっくんは、

猿みたいに
耳から真っ赤っかになっていた。
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