まだ言えなくて。
☆
+
『ーっくん!――…きて…
おき…てぇ…、
りっくん起きてってば___!」
できる限り小声で言ってたのに、
段々を声が大きくなっていってしまう。
つんつん__と、
りっくんの背中を
つっつく。
このこはまだ寝足りないのかもう!
「ん…? ここは何処だ?」
「ここって学校だよ、ポケっとしないで
授業始まっちゃうよ~;」
りっくんは寝ぼけていたが「え‥」と
言って時計を見てその現実さを知った。
「うわぁぁ!?―――…ごめん......」
かなり動揺したらしく声が裏返っていた。
あまりのパニクる姿に、
クラスの皆は
大声で笑っていた。
りっくんは、
猿みたいに
耳から真っ赤っかになっていた。