マリア様!
え?性格悪い?別にいいでしょ。
教室に行くと、職員室で遅刻届けを取ってこいと言われたので
職員室にきた。
「篠宮がサボりなんて珍しいなぁ」
「……………すいません」
あー、先生また髪の毛薄くなった?
とか思いながら
担任の副島先生のてっぺんハゲをみつめて謝る。
てかそもそも何でわたしがわざわざ職員室に来て遅刻届けを書かなきゃならんのだ。
あんのクッソ野郎に連れて行かれたせいだ。
「…まぁ、授業はなるべく来てね」
ゆるっ!ハゲゆる!
そんなんだからあなた毛根までゆるくなって
髪の毛が抜けるのを許してしまうのよ!
と言ってやりたくなったが、
そんなの言ったらまたスキャンダルになるからやめた。
先生に、失礼します、と言って下がると
「先生怒ってたー?」
なぜか職員室の通路で一条ひろが待っていた。
こいつ、さっき撒いたばっかなのに!
「………………何であんたいんの?
暇なの?死ぬの?」
「暇だけど死なない」
「あ、そ。
教室戻るからバイバイ」